ハンザワブログ

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円安をメリットだと思っている人はメディアに踊らされている

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こんにちは!ハンザワです。
本日は円安・円高に関する記事です。最近はまたじわじわと為替が円安に動いていますね。しばらくは円安の流れが続くかも知れません。ところで、あなたは円安や円高についてどのような印象を持っているでしょうか。

円安・円高とは?

そもそも円安・円高とは何かを簡単に説明しておきます。円安・円高は一般的に「基軸通貨であるドルに対して、日本円が安くなったもしくは高くなった状態」を言います。具体的な例をあげると、1ドル=100円で買えていたのが、1ドル=120円じゃないと買えなくなるのが円安。1ドル=100円で買えていたのが、1ドル=80円で買えるようになるのが円高です。

ニュースを聞くと円安は良いことに聞こえるが?

新聞やテレビニュース等では「円安=良い」「円高=悪い」のようなニュアンスでよく報道されます。「円安の影響で日本の株価が上がりました」とか「日銀が為替介入したことにより円高を脱し、円安になりました」みたいなニュースです。

しかし、メディアに翻弄されてはいけません。円安はけっして好ましいことばかりではありません。むしろ大半の人の日常生活にとって、円安は悪影響・デメリットでしょう。

円安はなぜ人々の日常生活にとってデメリットなのか

なぜ大半の人にとって、円安はデメリットになるのでしょうか。大きな理由は生活必需品の値段が上がるからです。具体的な例を下記に3パターンあげました。

具体例① 食べ物の値段が上がる

日本は食料自給率がとても低く、2016年度の農林水産省の発表ではカロリーベースで38%しかありません。日本人の食べ物の多くは海外からの輸入に頼っている状況です。円安になれば海外から食料を仕入れる時に多くの日本円が必要になります。

仕入れの値段上昇が、必然的に消費者への販売価格に転嫁されることになるでしょう。(短期的な円安ならば企業努力により転嫁されないこともありますが、長期的な円安の場合は間違いなく転嫁されるでしょう。)

具体例② ガソリン(石油)の値段が上がる

日本は資源のない国です。そのため資源を入手するためには海外から輸入しなければいけません。典型的なのは石油で2016年は年間で50,000百万ドル以上も輸入しています。円安になれば石油を仕入れるために、より多くの日本円を支払うことになります。

私たちの身近なところで、わかりやすい例をあげるとガソリン価格に影響があるでしょう。仮に円安での値上がり分をそのままガソリン価格に転嫁すると、10%円安になった場合は10%ガソリンの値段が上昇することになります。

具体例③ パソコン等、家電の値段が上がる

以前円高が進行していた時に、家電量販店で「円高還元セール」が行われていたことはご存知でしょうか。日本の電子機器メーカーは安い労働力を求めて海外に生産拠点を移しており、日本に逆輸入している会社が多いです。そのため円高の場合はコストを抑えられ、逆に円安になるとコストが上昇します。円安時は消費者に高く販売しないと採算がとれないのです。

おまけ 海外旅行費の上昇

「生活必需品」ではありませんが、わかりやすい円安のデメリットとして海外旅行費の上昇があります。外貨に両替する際に身に染みて円安の影響を感じることができるため、一番イメージしやすいデメリットではないでしょうか。

最後に

円安の悪口ばかりを書きましたが、もちろん円安は悪いことばかりではありません。個人でも「外貨にたくさん投資している人」や「FXで円売をしている人」等にはメリットがあるでしょう。

また、日本の大企業は輸出企業が多いため、円安によって利益が増加する会社は多いです。円安でインバウンドの需要が増えて利益がでた会社もあるでしょう。会社が円安によってあげた利益を内部留保せずに、給料アップ・賃上げに使ってくれれば円安の良い循環が生まれると思うのですが。会社が利益を社員に還元せず、多くの個人が円安のデメリットのみを被っている今の状況では、円安は決して歓迎できません。

それでは!