ハンザワブログ

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トラノコでの積立投資はウェルスナビよりおすすめ?比較してみた

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こんにちは!ハンザワです。
本日は資産運用についての記事です。資産運用方法の新しい形として、人間の代わりにロボットが運用する商品が最近増えてきました。代表的なものは「ウェルスナビ」でしょう。ロボアドバイザーが人間の代わりに資産運用を行う商品の特徴は、手数料の安さです。一方、ファンドマネージャーが運用するのですが、手数料が格安の「トラノコ」という投資商品も誕生しました。今回の記事では、トラノコとウェルスナビを比較してみました。

最初にトラノコとウェルスナビのサービスについて簡単に説明しておきます。

トラノコとは

トラノコとは毎日の買い物の「おつり」で投資ができるサービスです。おつりの設定額は100円・500円・1,000円の3種類から選択することができます。(買い物を全て、設定した硬貨・紙幣で支払った場合のおつり相当額が投資に回ります)

具体例をあげると、350円の買い物をした場合、設定額100円ならば50円、設定額500円ならば150円、設定額1,000円ならば650円が投資されるお金となります。

毎月の投資上限額を設定することが可能なため、おつりの合計が高額になりすぎた場合でも投資する金額が大きくならないように設定できます。また、買い物の明細毎に投資したくないおつりを削除することもできます。

投資先は安定重視の「小トラ」、バランス重視の「中トラ」、リターン重視の「大トラ」の3つのファンドが用意されています。どれか1つだけを選んでも良いですし、おつりでの投資割合を分散させることも可能です。また、スイッチングすることもできます。

ウェルスナビとは

ウェルスナビとは、ロボアドバイザーを使って資産運用を行うサービスです。運用資金を入金した後、簡単な6つの質問に答えることでリスク許容度(低い順に1~5)が診断され、自分にあったポートフォリオ(分散投資)をロボットが選んでくれます。

その後の資産運用は全てロボットにお任せ。自動で運用して、自動でリバランスしてくれます。利用者がやることと言えば、運用成績をたまにスマホで確認したり、事情が変わった時にリスク許容度の再診断をするくらいです。

トラノコとウェルスナビ共通のメリット

トラノコとウェルスナビ、両方に共通するメリットを簡単に3点まとめました。

メリット① 資産運用の手間がはぶける

トラノコやウェルスナビは主に投資初心者を対象としたサービスです。「投資に関する知識が余り無く、資産運用の勉強や投資商品の購入、リバランス等に時間を使うことなどできない」といった人がメインターゲットでしょう。

トラノコやウェルスナビは資産運用の勉強をしなくても、その人に適したポートフォリオで運用してくれます。相場の変動で資産内容が変わったとしても、リバランスも自動でやってくれます。

メリット② スマホのアプリだけで簡単に資産運用ができる

トラノコやウェルスナビはスマホのアプリだけで簡単に投資をしたり、運用成績を確認することができます。スマホが普及した現代に非常に適したスタイルと言えるでしょう。通学や通勤の電車の中等、隙間時間での資産運用が可能です。

メリット③ 手数料が割安

トラノコやウェルスナビは、手数料水準をかなり頑張っています。証券会社や銀行等が行っているファンドラップ(投資一任運用)と比較しても同等か割安の手数料水準です。

 

マネーリテラシーが高く、自分で海外株や海外ETF等で運用している人には「物足りないポートフォリオ」「物足りない手数料」かも知れませんが、投資ビギナーにとってはトラノコ・ウェルスナビは文句なしの内容と言えるでしょう。

以下からがトラノコとウェルスナビの比較です。

トラノコとウェルスナビの比較① 投資内容(全般)の比較

  トラノコ ウェルスナビ
ポートフォリオ 3種類の中で組み合わせが可能 5種類の中から1つのみ
投資対象 国内ETFと海外ETF 海外ETFのみ
為替ヘッジ あり なし

一番特徴的なのは、トラノコは為替ヘッジを行っていることです。為替ヘッジを簡単に説明すると「コスト(通常はドルと円の金利差分)を支払って、為替リスクを無くす手段」です。ウェルスナビは為替ヘッジを一切行いませんが、トラノコは積極的に活用しており、為替によるリスクをほぼ排除しています。

また、ウェルスナビは選べるポートフォリオが1種類だけなのに対して、トラノコは3種類の中から自由に組み合わせることが可能です。

トラノコとウェルスナビの比較② ポートフォリオの比較

ウェルスナビ、トラノコは両方とも相場環境に応じてポートフォリオが変更になります。参考までにトラノコは2017年10月度のマンスリーレポート、ウェルスナビは公式ホームページに載っている「リスク許容度別のポートフォリオ例」から数字を引用しました。実際の内容と大きくは乖離していないはずです。

トラノコ 小トラ 中トラ 大トラ
米国株 9.8% 15.3% 24.7%
欧州株 5.1% 数% 6.0%
新興国株 - 数% 4.7%
海外小型株 - 数% 5.3%
日本株 8.1% 11.1% 15.3%
米国債券
(物価連動債含む)
73.9% 56.5% 33.0%
コモディティ(金等) 2.8% 4.8% 3.9%
リート - 3.9% 6.0%
現金等 0.3% ▲0.5% 1.1%
為替ヘッジ比率 96.9% 97.2% 97.2%

 

ウェルスナビ リスク1 リスク2 リスク3 リスク4 リスク5
米国株 14.7% 26.6% 30.6% 35.0% 35.0%
日欧株 5.0% 9.8% 21.5% 26.6% 31.8%
新興国株 5.0% 5.0% 5.0% 8.5% 13.2%
米国債券 35.0% 35.0% 29.1% 14.9% 5.0%
物価連動債 30.3% 13.6% - - -
5.0% 5.0% 8.8% 10.0% 10.0%
リート 5.0% 5.0% 5.0% 5.0% 5.0%

トラノコはウェルスナビよりも、かなり保守的な運用です。一番ハイリスクハイリターンの「大トラ」でさえ、株式組入比率は56.0%です。対してウェルスナビはリスク許容度3でも株式組入比率が57.1%で、大トラを上回っています。

加えてトラノコは、為替ヘッジ比率が非常に高いため、輪をかけて低リスクの運用と言えるでしょう。十分保守的なため、トラノコで運用する場合は「大トラ」を選んで問題ないでしょう。

トラノコとウェルスナビの比較③ 投資するETFの比較

トラノコとウェルスナビが投資対象としているETFについて調べてみました。トラノコは2017年8月のデータ、ウェルスナビは2017年4月のデータです。

ウェルスナビ 銘柄 経費率
米国株 VOO
VO
0.05%
0.08%
欧州株 DBEU
IMEU
0.45%
0.35%
新興国株 VWO 0.14%
海外小型株 VSS 0.17%
日本株 1306 0.11%
米国債券
(物価連動債含む)
AGG
BIV
TIP
VCSH
0.05%
0.07%
0.20%
0.07%
コモディティ(金等) GLD
GSG
0.40%
0.75%
リート VNQ
1343
0.12%
0.32%

 

ウェルスナビ 銘柄 経費率
米国株 VTI 0.04%
日欧株 VEA 0.07%
新興国株 VWO 0.14%
米国債券 AGG 0.05%
物価連動債 TIP 0.20%
GLD 0.40%
リート IYR 0.44%

トラノコやウェルスナビを利用する人が細かいETFの内容まで興味あるとは思えませんが調べてみました。表の通り、トラノコもウェルスナビも低コストのETFばかりが投資対象となっていますので、ご安心下さい。

トラノコとウェルスナビの比較④ 手数料の比較 

  手数料
トラノコ 月額300円+年率0.3%
ウェルスナビ 年率1.0%
(運用残高が3,000万円超の部分は年率0.5%)

※消費税や監査報酬・ETF売買手数料は割愛して、純粋にトラノコとウェルスナビに支払う手数料のみを比較しています。

トラノコは月額で300円固定で手数料がかかってくるのが特徴です。そのため、投資金額が大きくなればなるほど手数料率を割安にできます。投資金額と年間の手数料の関係を下記にまとめてみました。

年間の手数料

投資金額

30万円

投資金額
50万円

投資金額

100万円

トラノコ 4,500円 5,100円 6,600円
ウェルスナビ 3,000円 5,000円 10,000円

表からもわかるように、投資金額が大きくなればトラノコの方がウェルスナビよりも手数料面で有利です。投資金額が100万円を超えてくると、トラノコの手数料体系はかなり魅力的と言えるでしょう。

トラノコとウェルスナビの比較⑤ 最低投資金額の比較

  最低投資金額
トラノコ 最低投資金額なし
ウェルスナビ 30万円~
(現在はキャンペーン中で10万円~)

ウェルスナビは最初に30万円(現在はキャンペーン中で10万円)を用意しないと資産運用をスタートすることができません。一方トラノコは最低投資金額がないため、ゼロ円から運用を開始することができます。ただし、前述の通りトラノコには月額利用料が300円かかるため、あまりに少ない投資金額でスタートするのはおすすめできません。

トラノコとウェルスナビの比較⑥ おつり投資の比較

  おつり投資の手段
トラノコ マネーツリー、マネーフォワード、Zaim
トラノコおつり捕捉サービス
ウェルスナビ
(マメタス)
マネーツリーのみ

「毎日のおつりがあなたの財産をつくります。」をコンセプトにしているトラノコだけあって、おつり投資は断然トラノコがしやすいです。マネーフォワード等の家計簿アプリに登録していなくても、トラノコおつり捕捉サービスを利用すれば、クレジットカードや電子マネーを登録だけで「おつり投資」を始めることが可能です。ウェルスナビはマメタスを利用することで、おつり投資ができますが、現状連携できるのはマネーツリーのみです。

トラノコとウェルスナビの比較⑦ その他

トラノコはポイントで投資ができます。これはウェルスナビには無いサービスです。投資することができるポイントは、現在Point Exchangeポイント(1ポイント=0.98円で投資が可能)のみですので、正直有効活用できる人は極わずかでしょう。

順次拡大予定ですので、今後に期待しましょう。トラノコはセブン銀行がスポンサーになっていますので、将来的にはnanacoで投資ができるようになるかも知れません。

結局、トラノコとウェルスナビはどちらが良いのか?

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結論を書くと、個人的にはトラノコの方が面白くて魅力的だと思います。
理由は下記の2点です。

理由① 投資金額が大きくなるとコストが格安なところ

「初期投資がいらず、おつりから気軽に始めることができる」というトラノコのコンセプトとはズレてしまいますが、トラノコの格安な手数料を活かすためには初期投資が重要です。「おつり投資の追加機能」を利用して、最初の3ヶ月のうちに追加投資する方が良いでしょう。

つまり、月額300円の手数料が無料となる最初の3ヶ月のうちに、まとまった金額を投資する」ことを一番おすすめします。

理由② 為替ヘッジを積極活用しているところ

為替ヘッジありの資産を保有している人はどれだけいるでしょうか。おそらくほとんどいないでしょう。ハンザワも資産のほとんどは為替ヘッジなどしていません。ハンザワがトラノコで一番面白いと思った点はこの為替ヘッジを積極活用している点」です。

為替ヘッジを積極的に活用した運用商品で、これほど低コストなものは珍しいです。資産の一部に為替ヘッジを加えた投資商品を持つことは、円高へのリスクヘッジになります。

運用資産のコア部分をトラノコで運用することはないですが、あくまで運用資産の一部(サテライト部分)をトラノコで運用することはリスクヘッジとなり、面白いでしょう。大きく円高に動いたときに、トラノコで運用しておいて良かったと感じることがあるかも知れません。

最後に

最初の方にも書きましたが、トラノコ ウェルスナビ も投資初心者には自信を持っておすすめできるサービスです。運用の知識がほとんどいらず、手間もかからないのは非常に大きなメリットです。投資初心者の人はこの記事に辿り着かないと思いますので、「投資初心者におすすめ!」と言っても意味ないと思いますが(笑)

それでは!