【最終更新日:2018年2月12日】
こんにちは!ハンザワです。
本日は三菱UFJフィナンシャルグループとみずほ銀行の人員削減のニュースに関してです。メガバンクはどうやら人員削減に大きく舵を切るようです。今後の人員削減の話は何もメガバンク・銀行だけに起こることではありません。記事を読んでいるあなたも他人ごとではないかも知れませんよ。
- メガバンクの人員削減のニュース概要について
- ロボットVS人間で生き残れるか
- 事務系だけじゃない。運用判断もロボットの時代
- 銀行員は転職を視野に入れてみてはどうか
- 最後に、ロボットに自分の仕事を奪われないためにも
メガバンクの人員削減のニュース概要について
三菱UFJフィナンシャルグループが、今後10年程度で過去最大となる1万人規模の人員削減を検討しています。この1万人という数字は、三菱UFJフィナンシャルグループ社員数のおよそ7%程度で、とても大きな話です。
【2017年9月20日追記】三菱東京UFJフィナンシャルグループの平野社長より「9500人相当の労働量の削減を実現したい」と明言がありました。
【2017年10月28日追記】みずほフィナンシャルグループグループも三菱UFJフィナンシャルグループに続き、人員削減を検討しているニュースが報道されました。みずほフィナンシャルグループの人員削減数は今後10年で1万9千人(現在の従業員の約30%)と三菱UFJフィナンシャルグループよりも大きいものです。今後、メガバンクは人員削減に大きく舵を切っていくことは間違いなさそうです。
【2017年2月12追記】三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)は、事務の集約により2020年度までに4,000人分の業務削減効果を見込むと発表しています。ただし、SMBCは人員削減(リストラ等)を行うのではなく、配置転換(事務⇒営業等)により対応すると発表しています。
三菱UFJフィナンシャルグループは、採用抑制や自然退職による人員減は3,500人程度であり、残りの6,000人は早期退職制度(日本でよくやるリストラ)の導入で削減が濃厚です。みすほフィナンシャルグループは人員削減数が多いため、リストラの目標人数も三菱より多いと考えられます。本人もしくは家族が働いている人は、今後のことが心配でしょう。
三菱UFJフィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループが人員削減を行う理由は、大きく下記の2つです。
- 低金利の環境で収益性が低下しているため
- フィンテック(金融とITの融合)で業務効率化を進めることによる余剰人員の削減
1はともかくとして、2についてはこの記事を読んでいるあなたも他人ごとではないかも知れませんよ。
ロボットVS人間で生き残れるか
今後はITがますます発展して、ロボットが人間の仕事を奪う。そんな時代は遠い未来ではないことを、三菱UFJフィナンシャルグループ・みずほフィナンシャルグループの人員削減のニュースは教えてくれたと思います。
世界でも特に少子高齢化が進み、労働人口が減っていく日本では、今後より一層ロボットの力に頼らなければならず、世界の中でも一早くロボットに仕事を奪われていくことでしょう。(移民を受け入れて労働人口を増やすという方法もありますが、日本政府は現在のところロボットに頼る方針だそうです。)
上記の日経新聞のサイトによると、なんと工場の仕事の75%はロボット化が可能だそうです。金融事務職の仕事は65%をロボット化が可能とされており、三菱UFJフィナンシャルグループ・みずほフィナンシャルグループの人員削減対象となるのは、主に事務系の職種の人ではないかと予想されます。下記の日経新聞のサイトからは、自分の仕事がロボットに代替可能か診断できますので、一度利用してみてはいかがでしょうか。
事務系だけじゃない。運用判断もロボットの時代
金融関係についてもっと詳しく書きますと、ロボットに仕事を奪われるのは金融事務職だけではないです。資産の運用もロボット化が急速に進んでおり、資産運用を完全にロボットに任せるウェルスナビ のようなサービスも増えてきています。
人を介在しない分、証券会社や銀行に相談して運用するよりも手数料が割安(ウェルスナビは預かり資産の1%のみ)になっています。また、機械的に売買しますので、人の感情が運用に入りません。
自分一人で投資判断はできないけど、資産運用に興味がある人。証券会社や銀行員の言ってることが信用できない人(手数料目当てだと思う人)は、ウェルスナビ の利用に向いているでしょう。
トラノコでの積立投資はウェルスナビよりおすすめ?比較してみた
銀行員は転職を視野に入れてみてはどうか
ハンザワは元銀行員です。しかし、銀行で一生働くことを考えると「これが幸せな人生なのだろうか」という疑問が浮かび、転職しました。まだ若い銀行員のみなさん、一度自分の胸に手をあてて考えてみてはいかがでしょうか。
別の記事でも書きましたが、銀行員は転職市場で需要があります。登録は無料で簡単にできるので、高年収の案件ばかりを取り扱っているビズリーチだけでも登録してみてはいかがでしょう。自分の市場価値が高いことがわかりますよ。
最後に、ロボットに自分の仕事を奪われないためにも
ロボットは単純作業が得意です。単純作業では人間は太刀打ちできません。ロボットに対抗するためには思考力を磨くしかないのではないでしょうか。
単なるローテーションの仕事でも、思考することで何かしらの付加価値を加えることが人間にできてロボットにできないことではないかと考えます。
それでは!