こんにちは!ハンザワです。
本日は資産運用についての記事です。日本で1位2位を争う純資産残高である、人気の投資信託「フィデリティUSリートB」「新光 US-REIT オープン(ゼウス)」について比較してみました。
フィデリティUSリートBとゼウスの共通点
「フィデリティUSリートB」と「新光 US-REIT オープン(ゼウス)」は保有している人が大勢いる投資信託です。最初に2つのファンドに共通している点を下記に並べてみました。
- 毎月分配型の投資信託であること
- アメリカのリート(米国リート)のみに投資していること
- ドル建である(為替ヘッジをしていない)こと
2つのファンドは共通点が非常に多いです。では、2つのファンドの違いは何なのでしょうか?
フィデリティUSリートBとゼウスの違いとは?
下記にフィデリティUSリートBとゼウスの比較表を作成してみました。数字は2017年10月5日時点で最新のマンスリーレポートから引用しました。
フィデリティUSリートB | 新光 US-REIT オープン(ゼウス) | |
信託報酬 | 1.512% | 1.6524% |
信託財産留保額 | 0.3% | 0.1% |
組入銘柄数 | 55銘柄 | 124銘柄 |
上位10銘柄の組入比率 | 42.4% | 38.0% |
構成銘柄の配当利回り(加重平均) | 3.61% | 3.70% |
比較① 運用コストの比較
フィデリティUSリートBはゼウスより信託報酬(年間の運用コスト)が0.1404%だけ低いです。運用コストで選ぶならフィデリティUSリートBかも知れません。しかし、信託財産留保額はゼウスがフィデリティUSリートBよりも0.2%低いため、保有期間によってはゼウスの方がコストが少なくて済むケースもある点に注意しましょう。
比較② 組入銘柄の比較
組入銘柄数はフィデリティUSリートBが55銘柄、ゼウスが124銘柄と倍以上違います。また、上位10銘柄の組入比率はフィデリティUSリートBが42.4%、ゼウスが38.0%となっています。ゼウスの方が分散投資ができていると言えるでしょう。
比較③ 構成銘柄の配当利回り
構成銘柄の配当利回りは、ゼウスがフィデリティUSリートBより0.09%だけ高いです。わずかな差ではありますが、高配当のリートに投資したい人はゼウスが良いかも知れません。
ちなみに優先リート(※)のみに投資している「米国優先リートファンド」は構成銘柄の配当利回りが6.4%(2017年8月末時点)であり、より高配当のリートを組み入れた投資信託を選びたい人は、米国優先リートファンドが良いでしょう。※優先リートとは株でいう「優先株」のようなものです。議決権が無い代わりに配当が多くもらえる物が多いです。
おまけ 過去の運用成績
過去3年間の運用成績を比較すると、フィデリティUSリートBが+31.93%、ゼウスが+22.0%と、フィデリティUSリートBの方が運用成績が良いです。あくまで過去の運用実績であり未来を約束するものではないことに注意しましょう。
なお、フィデリティUSリートB、ゼウスはどちらも、 楽天証券 、 SBI証券 、 マネックス証券 の大手ネット証券で購入できます。
最後に
細かい違いを知りたい人もいると思いますので比較してみました。「フィデリティUSリートB」と「新光 US-REIT オープン(ゼウス)」のどちらを購入するか迷われた際には、ぜひ参考にしてください。
それでは!