【最終更新日:2018年2月9日】
こんにちは!ハンザワです。
本日はお金の使い方についての記事です。「最近の若者はお金を使わない」とかいう言葉を聞いたことありませんか?主に年配の人が「俺たちが若い頃は金を使っていたから景気が良かったんだ」と言わんばかりに、現代の若者に対して否定的な意味合いで使うことが多い言葉だと思います。果たして年配の人、この言葉は本当に正しいのでしょうか?
- ある会社の社長の言葉
- 景気が良くならないのを若者のせいにしているのでは?
- 消費しろと言うが、ないものは使えない
- 将来に対する不安が大きいのに「消費しろ」という言葉は無責任
- 消費の増加と資産形成を両立させる方法は「転職」もしくは「投資」?
- 若者だけでなく、中年・高齢者の消費も減っているのでは?
- 最後に
ある会社の社長の言葉
ハンザワが銀行員時代に担当していた会社の社長(以下、A社長)が、下記のようなことを主張していたのを強く覚えています。
「政府は個人消費の回復のために企業に賃上げを要求しているが、給料を上げたところで消費は回復しない。なぜなら、今の若者は消費をせずに貯蓄ばかりしているから。給料を上げたところで、貯金に回すだけだろう。」
このA社長の言葉、確かにそうかも知れません。しかし、極論すぎるのではと思います。
景気が良くならないのを若者のせいにしているのでは?
日本はアベノミクスの影響もあり、株価は大きく回復しています。しかし、日常生活で景気の回復を実感している人はまだまだ少ないでしょう。景気が回復しない原因の一つとして、よく槍玉に挙げられるのが「消費の低迷」、その中でも特に「若者の消費」がピックアップされることが多いです。
「若者の車離れ」「若者のお酒離れ」などはよく耳にする言葉で、聞いたことがある人も多いでしょう。あたかも「景気が悪い原因=若者が消費しない」と言っているかのように報道されることもあります。
消費しろと言うが、ないものは使えない
若者に消費しろといっても、お金がなければ使えません。当たり前のことです。もし、お金があれば少しくらい多めに消費するかも知れません。A社長の主張は実際に給料を上げた後で消費が増えなければ説得力があります。
しかし、給料を少しも上げていない状態で主張しているだけなら、単なる「給料を上げないための屁理屈」にしか聞こえません。
将来に対する不安が大きいのに「消費しろ」という言葉は無責任
若者の将来に対する不安は非常に大きいです。年金制度なんて破綻が目に見えていますし、今後の日本の経済成長にも疑問符がつきます。そのような環境に置かれている若者が、消費せずに貯金することは悪いことなのでしょうか。むしろ「若いのに将来のことを考えて、消費を我慢して貯金するなんて偉い」と褒められるべきではないでしょうか。
確定拠出年金(iDeco)や積立NISA等、国や会社も将来への資産形成を奨励するような施策を打ち出しているのに「消費を増やせ」と言うのは、矛盾していないでしょうか。給料等の収入が大きく増えないと「消費の増加」と「資産形成」の両立は難しいでしょう。
消費の増加と資産形成を両立させる方法は「転職」もしくは「投資」?
消費の増加と資産形成を両立させるには、前述のように収入を大きく増やすしかありません。しかし、日本にはまだまだ「年功序列」が大きく残っているため、どれだけ仕事のできる人が頑張って働いたとしても、同じ会社に勤めていて大きく給料があがることはないでしょう。
現在の給料を不満に感じている人は、転職サイトを覗いてみるのが良いでしょう。現在の仕事内容と大差がないのに、好待遇の案件は意外とあるものです。高年収の案件を多く取り扱っているビズリーチだけでも登録してみることを、おすすめします。
転職の他に、収入を増やす手段として「投資」があります。前述の通り、日本の株価は好調なのでこれを機会に投資を始めるのも良いでしょう。株式や投資信託を購入する際には、手数料の安いネット証券がおすすめです。大手ネット証券である、 SBI証券 、 楽天証券 、 マネックス証券 のどこかで口座を開始すれば間違いないでしょう。
また、「投資」より「投機」に近いかも知れませんが、仮想通貨の市場も大きな盛り上がりを見せています。大きく資産を増やしたいならば、仮想通貨にチャレンジするのも良いかも知れません。
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若者だけでなく、中年・高齢者の消費も減っているのでは?
上記の画像は総務省統計局のホームページから引用した日本の人口ピラミッドです。御覧の通り、日本では若者よりも圧倒的に中年・高齢者が多いです。昔と違って、日本の消費は中年・高齢者が支えていると言っても過言ではないでしょう。このような状況なのに、どうして「若者が消費しないから…」と言われるのでしょうか。若者よりも中年・高齢者が消費を拡大した方が、日本経済にインパクトがあるはずです。
最後に
「最近の若者は…」という言葉はいつの時代でも使われています。世代によって考え方の違いは必ずありますから、仕方がないのでしょう。また、高齢になるにつれて新しいものを受け入れづらくなってしまうのでしょう。ハンザワもこれから中年の仲間入りですが、世代を一括りにした若者批判はしないよう心掛けたいと思います。
それでは!