ハンザワブログ

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世界初の仮想通貨の投資信託であるCRYPTO20を説明・評価する。ビットコイン、アルトコインへの分散投資が可能

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こんにちは!ハンザワです。
本日はビットコイン等の仮想通貨に投資している世界初の投資信託である「CRYPTO20」について調べてみたので説明・評価します。仮想通貨投資や投資信託に興味がある人は参考にしてください。【最終更新日:2018年1月28日】

CRYPTO20について

CRYPTO20とはケイマン諸島に本社をおく会社で、世界初の仮想通貨に投資する投資信託を手掛けています。CRYPTO20がなぜケイマン諸島に本社を置いているのかというと税金回避のためです。いわゆる、タックスヘイブン(租税回避地)の利用です。

CRYPTO20は投資信託ではない?

最初に言っておきますが、CRYPTO20は投資信託と考えない方が良いです。「たくさんの投資家から集めたお金をまとめ、ファンドが運用して、運用の成果を投資家に還元する」という仕組みは投資信託そのものなのですが、日本の銀行や証券会社で購入できる投資信託とCRYPTO20は全然仕組みが違います。

そのため、日本で一般的な「投資信託」をイメージするとCRYPTO20の仕組みを勘違いしてしまいます。CRYPTO20のイメージをつかんでもらうためには「CRYPTO20は投資信託である」という言葉は一回忘れた方が良いでしょう。

CRYPTO20の仕組みとは?

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CRYPTO20は「ICOで資金を集めてトークンを投資家に発行する仕組み」です。仮想通貨に精通していない人には、何がなんだかわからないですよね。「ICO」「トークン」について知らない人がほとんどだと思いますので、簡単に解説します。

ICOとは?

ICOとはInitial Coin Offeringの略で、日本語に訳すと「新規仮想通貨公開」です。つまりCRYPTO20は新しい仮想通貨を発行しているのです。

トークンとは?

トークンとは簡単に言うと「独自で発行した仮想通貨」のことです。ビットコインやイーサリアム等の仮想通貨と何が違うのかと言うと「発行量を発行者が自由に決められる(後から増やすことも可能)」という点です。(※ちなみにCRYPTO20は現在のところトークンの追加発行はないと説明しています。)

後から増やして資金を集めることが可能なため、トークンは株式に近いイメージです。(※VALUを知っている人は、トークンは仮想株式(VA)だと考えれば一番イメージに近いです。)

つまり、CRYPTO20の仕組みを簡単にまとめると、「新規仮想通貨発行で投資家から資金を集める。新規で発行した独自の仮想通貨(トークン)を、投資家は資金の代わりに受け取る」ということです。

投資家に渡されるものは仮想通貨(トークン)のみ

CRYPTO20では投資家に渡されるものは「仮想通貨(トークン)」のみです。そのトークンの値動きで、投資家は儲かったり損したりするのです。

CRYPTO20の発行するトークンの価格は何によって変動するのかと言うと、「複数の仮想通貨の値動きに連動」しています。投資信託風に言うと、CRYPTO20はバランス型のインデックスファンドです。

CRYPTO20の仮想通貨の組入れ割合

CRYPTO20は時価総額でトップ20の仮想通貨に時価総額の割合で分散投資しています。ただし、1つの仮想通貨への投資上限は10%となっています。週に1回のリバランス作業を行うまでは、価格変動により10%を越えることがありますが、リバランス後は1つの仮想通貨に対する投資割合は10%以下になります。

少し古いデータですが、2017年8月16日の投資割合がホームページにありましたので紹介します。

日本語表記 アルファベット 投資割合
ビットコイン Bitcoin 10%
イーサリアム Ethereum 10%
リップル Ripple 10%
ビットコインキャッシュ Bitcoin-cash 10%
アイオータ Iota 8.69%
ネオ Neo 8.03%
ライトコイン Litecoin 7.78%
ネム Nem 7.67%
ダッシュ Dash 5.22%
イーサリアムクラシック Ethereum-Classic 4.43%
クアンタム Qtum 2.96%
モネロ Monero 2.49%
オミセゴー Omisego 2.24%
ストラティス Stratis 2.06%
ウェーブス Waves 1.64%
イオス EOS 1.60%
テンエックス Tenx 1.49%
ジーキャッシュ Zcash 1.43%
ビットシェアーズ Bitshares 1.33%
スティーム Steem 0.92%


ご覧の通り、多数の仮想通貨に分散投資されていることがわかります。1つの仮想通貨の投資上限が10%のため、時価総額のわりにアルトコインへの投資割合が高めです。アルトコインについては下記の記事に簡単にまとめてありますので、ご参考ください。

次にCRYPTO20のメリットとデメリットを説明します。

CRYPTO20のメリット

メリット① 仮想通貨への分散投資ができる

上記でも説明しましたが、色々な仮想通貨を個別で購入しなくても、CRYPTO20に投資するだけで、多くの仮想通貨に分散投資することが可能です。

メリット② 自動でリバランスしてくれる

CRYPTO20は週に1回リバランスをするとしています。いったんCRYPTO20のトークンを購入してしまえば、投資割合を調整する細かい売買は全てCRYPTO20がやってくれるということです。

メリット③ 手数料が割安

手数料は管理費用が年間0.5%かかるのみです。CRYPTO20に支払う手数料は管理費用のみで、購入手数料や解約手数料、アドバイザリー手数料等は発生しません。手数料は割安と言えるでしょう。

CRYPTO20のデメリット

デメリット① 簡単に購入できない

一番のデメリットが簡単に購入できないことです。CRYPTO20に投資をしたらトークンをもらうことになります。そのトークンを受け取るために、自分のイーサリアムのウォレット(口座みたいなもの)を作る必要があります。よくわからないし、面倒臭いですよね。

さらに、今後変更があるかも知れませんが、CRYPTO20への投資はビットコイン、イーサリアム、ライトコインでしかできません。日本円や米ドルでは購入できないのです。ビットコイン、イーサリアム、ライトコインのいずれかの仮想通貨を用意する必要があります。

デメリット② 解約金はイーサリアムでしか受け取れない

これも今後変更があるかも知れませんが、トークンの解約金はイーサリアムで支払われます。イーサリアムのスマートコントラクト(契約ができる仕組み)を利用している形になります。

デメリット③ 購入価格が原資産価値を上回ることがある

CRYPTO20のトークンは追加発行の予定はないため、購入しようとすると現在保有している人に売却してもらうことになります。そのため、売却する人が「CRYPTO20の組み入れ銘柄の原資産価値以上でしか売却しない」という場合は、購入価格が原資産価値を上回ってしまいます。

なお、CRYPTO20は取引所に2018年1月15日以降に上場予定であり、売買は取引所経由で行われることになるでしょう。

結局、CRYPTO20は購入するべきなのか?

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結論を言うと、CRYPTO20の購入は、仮想通貨に慣れている人以外は辞めておいた方が良いでしょう。デメリットの「簡単に購入できない」という点が最大の要因です。「誰でも簡単に購入できる」という日本で一般的な投資信託のメリットがCRYPTO20にはありません。

これなら、アルトコインを多く取り扱っているコインチェックを利用して自分で色々な仮想通貨を購入して分散投資した方が良いでしょう。

仮想通貨の投資信託を購入したい人へ

以前の記事でも書きましたが、仮想通貨に投資する投資信託は、おそらく日本で誕生します。SBI証券の親会社であるSBIホールディングスは仮想通貨に投資するファンドを組成すると発表しているため、投資信託が設定される時期は近いかも知れません。銀行や証券会社で一般の投資信託と同じく、簡単に仮想通貨の投資信託を購入できる日もやってくるでしょう。

【2018年1月20日追記】2017年末から2018年の頭にかけて、アメリカ等の海外で仮想通貨のETFや投資ファンドの設定が、次々と否認されています。ビットコイン等の仮想通貨は値動きが大きいため、投資家保護の観点から承認を見送っている機関が多いのです。

日本ではまだファンド設定が否認されたという話は出ていませんが、世界での動きは少なからず日本にも影響を与えて、「仮想通貨の投資信託誕生」は時間がかかるかも知れません。

 

仮想通貨の投資信託が欲しい人は、日本で投資信託が設定されるのを待つのも一つの手ですが、簡単に売買できる投資信託ができると、大量の資金が仮想通貨に流れ込み価格の上昇要因になると思います。そのため、あらかじめコインチェックで口座を開いて仮想通貨を購入しておく方が得だと考えます。

コインチェックならばセキュリティがしっかりしており、不正ログインに対する保険もついているため安心して仮想通貨が購入できます。

【2018年1月28日追記】1月26日にコインチェックは悪質なハッカーから攻撃を受けて、日本円にして約580億円の仮想通貨を盗まれてしまいました。盗まれた顧客の仮想通貨は全額コインチェックが補償して、日本円で返金されると公表されています。(おそらく他の取引所がハッカーに攻撃を受けても同様の対応を取るでしょう。悪い対応をして、顧客が離れるのが取引所にとって一番怖いですからね。)

コインチェックはこの事件の対応に追われているため、仮想通貨の取引機能の多くを停止しています。コインチェックはさらにセキュリティを強化して、金融庁に再発防止策を提出する必要があるため、しばらくは多くの取引機能が停止した状態が続くでしょう。

そのため、すぐに仮想通貨を購入したい人は、コインチェックと同じく国内大手の取引所である「ビットフライヤー」で口座開設・取引を行った方が良いでしょう。

なお、ビットフライヤーの株主には3メガバンクのグループである「三菱UFJキャピタル」「SMBCベンチャーキャピタル」「みずほキャピタル」の他、大手保険会社である「第一生命」「三井住友海上キャピタル」等、大企業が名を連ねています。

そのため、もしコインチェックのようにハッカーの被害を受けても、補償できるだけの資本力は充分あり安心できます。口座開設は、下記の公式サイトにメールアドレスを入力するだけで手続きを進めることができます。

【公式サイト】

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

最後に

CRYPTO20は購入と解約の部分をもっと単純化・簡素化できれば、とても良いファンドだったと思うだけに残念です。日本での仮想通貨の投資信託・ETFの設定に期待したいと思います。

それでは!