ハンザワブログ

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マレーシア経済はGST(消費税)廃止で景気刺激される?旅行には行きやすくなる?

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こんにちは!ハンザワです。
本日は世界の経済について、気になるニュースを紹介します。関係ある人・興味のある人は少ないかも知れませんが、マレーシアで国の経済を左右するような「税制の大改革」が行われました。

マレーシアの税制改革の内容

下記はブルームバーグのニュースからの抜粋です。

マレーシア政府は、消費税に相当する物品・サービス税(GST)の税率を6%から6月1日付でゼロ%にすると発表した。政権交代を実現させたマハティール首相の選挙公約通り、消費税を廃止する。財務省が電子メールで声明を配布した。全ての企業が対象となる。

【引用元】マレーシア、6月1日付で消費税を廃止-マハティール政権の選挙公約 - Bloomberg

簡単に言うと「マレーシアが2018年6月1日からGST(消費税)を廃止した」という内容です。マハティール政権が選挙での公約(マニュフェスト)を実現し、今回の事態となったのです。

GSTとは

GSTとは「Goods and Services Tax」の略で、商品購入やサービス利用時にかかる税金です。日本でいうところの消費税ですね。数多くの国で採用されている税金であり、国や地方自治体の大きな収入源となっていることがほとんどです。

マレーシアでも税収に占めるGSTの割合は大きく、全税収の約18%(日本円で表すと約1兆2000億円程度)を占めていました。マレーシアでGSTは2015年4月1日に導入されたばかりだったのですが、約3年の期間しか運営されず、2018年6月1日をもって廃止となりました。

GST廃止で少なくなった税収には、一時的にSSTで対応

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マレーシアは貴重な税収の1つであるGSTを廃止にして、少なくなった税収にどのように対応するのでしょうか。現時点では一時的な策としてSST(Sales and Service Tax)を復活させるとマレーシア政府は発表しています。

SSTとはGST導入以前のマレーシアで使用されていた仕組みです。GSTと同じく消費税と似たような制度なのですが、SSTは物品の工場出荷時やサービスの提供時のみの課税であり、対象となる物品・サービスの範囲もかなり限定的です。つまり、GSTに比べてSSTの方が一般消費者(国民)の税負担割合が小さいのです。

消費減税は時代に逆行?

2017年7月にはインドがGSTを新たに導入しました。インドのように新しく導入する国がある等、世界的には消費税率はむしろ増える傾向にあります。今回のマレーシアの政策は、世界各国を見渡しても珍しい政策と言えるでしょう。

ネットでは「日本も見習って欲しい」との意見をよく目にしますが、そんなことをしたら、ただでさえ瀕死の日本の財政が息絶えてしまいます。現実的ではないでしょう(選挙に掲げたマニュフェストをきちんと守る点は見習って欲しいものですが…)

 

どうしてマレーシアはGST廃止という大胆な経済政策を行ったのでしょうか。以下では、GST廃止によるメリットとデメリットを簡単にまとめました。

GST廃止によるメリット

  1. 生活コストが下がり、消費が活性化する
  2. 外国人旅行者が来やすくなる

一番のメリットはマレーシア国民の生活コストが下がることでしょう。今までは値段に8%上乗せして支払わないと手に入らなかったものが「上乗せゼロ」になったのですから実質値下げみたいなものです。消費が活性化して景気が刺激されることでしょう。

さらに、GSTがなくなれば外国人旅行者も誘致しやすくなります。今までも一部のGSTについては、手続きを行えば還付されましたが、正直手続きがややこしかったです。GSTそのものがなくなってしまえば、面倒な還付手続きもしなくて良くなるので嬉しい限りです。

GST廃止によるデメリット

  1. 政府の税収が下がる
  2. システム対応が大変

一番のデメリットはマレーシア政府の税収が下がることでしょう。SSTで補えるという意見もありますが、100%補えるかは蓋を開けてみないとわからないところが多いでしょう。(余談ですが「GSTは前首相や官僚の懐に入っていただけだから廃止しても問題ない」という説もあります。)

また、発表してから約2週間でのGST廃止実施だったため、企業はシステム対応が大変だったでしょう。大きな混乱が聞こえてこなかったのが、スゴいところです。やればできるものなんですね。

マレーシアへの投資を考える

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マレーシアは経済の発展した先進国の仲間であり、新興国と違って経済・政情が安定しています。新興国のように爆発的な成長は期待できないかも知れませんが、マレーシアの株式に資金の一部を投資してみると面白いでしょう。

今回のGST廃止は「消費を増やす景気刺激策」であるため、今後大きく値上がりするかも知れませんよ。

マレーシアへはどのように投資すれば良いか

マレーシアの株式を購入するならば、ネット証券大手の SBI証券 が取り扱い銘柄が豊富で手数料も安いため、おすすめです。

マレーシアのみではなく、アジア全体やASEANに投資したい場合は「サザンアジア・オールスター株式ファンド」のような投資信託を利用すると良いでしょう。「サザンアジア・オールスター株式ファンド」は SBI証券 楽天証券 の大手ネット証券で購入することができます。

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最後に

GST(消費税)廃止をスピード感をもって決断し、実行できるあたりにマレーシアという国の強さを感じました。数年後にこのマレーシアの決断が「英断だった」と語られる時が来るかも知れません。

それでは!